ＪＸ・東燃ゼネ、１７年経営統合−石油元売り２強体制

石油元売り業界首位のＪＸホールディングス（ＨＤ）と３位の東燃ゼネラル石油が、２０１７年の経営統合を目指して正式協議に入る方針を固めた。３日の取締役会でそれぞれ決定し、同日中に発表する見込み。実現すれば連結売上高が単純合計で約１４兆３０００億円と、１６年１０月にも合併する出光興産・昭和シェル石油連合の約７兆６０００億円に比べて２倍の巨大勢力となる。国内需要先細りの問題に直面する石油業界は、両陣営の２強体制に集約される。

統合比率や役員体制は今後協議する。統合の手法としては資金需要が少ない株式交換方式を採用する見込み。

統合による規模拡大に加え、近隣にある製油所の統廃合や営業部門・間接部門などの合理化を進めて収益力を強化する。互いの設備を有効利用し、ガソリンなど付加価値が高い石油製品の生産に力を入れる。財務基盤の拡充で、新興国市場の開拓や資源権益の拡大に向けた海外投資も加速し、出光と昭和シ...