深層断面／日産、カルソカン売却検討－売却益を自動運転・ＥＶに投資

【全保有株１０００億円、系列解体で合理化】

日産自動車が保有するカルソニックカンセイの全株式を売却する検討をしていることが分かった。カルソニックはカルロス・ゴーン日産社長がかつて、日産のコスト体質にメスを入れた際の数少ない“系列”サプライヤーの生き残り。サプライヤーを巻き込んで車業界の競争が激化する中で、長年の庇護（ひご）から放たれれば真の競争力が求められる。（編集委員・池田勝敏、西沢亮、下氏香菜子）

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  カルソニックは３月にＦ１チーム「マクラーレン・ホンダ」とオフィシャルサプライヤー契約を結んだ（左が森谷社長）

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  日産系列部品メーカー最大手、カルソニックカンセイの本社

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日産は保有するカルソニックの株式約４１％を全て売却する方向で調整している。カルソニックの時価総額は２４日の時点で約２２００億円。日産が保有株式を全て手放した場合の売約額は約１０００億円にのぼる。６月にも売却先を決める１次入札を実施し、売却先として海外大手部品メーカーや投資ファンドの名が上がっているもよう。

今回の売...