- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2016/8/24 05:00)
(ブルームバーグ)電気自動車(EV)メーカー、米テスラモーターズは23日、セダン「モデルS」のバッテリー性能を高めたバージョンを発表し、世界最高の加速性能をうたった。スポーツカー愛好家には確かに魅力的に映るだろうが、投資家は詳細を知って肩をすくめざるを得なかった。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が同社製品に関する発表を行うとツイッターに投稿したことを受け、23日の米株式市場でテスラ株は一時2.5%上昇。しかし発表内容がモデルSとスポーツ型多目的車(SUV)「モデルX」の加速性能と走行距離をアップしたバージョンにすぎないと分かると株価は勢いを失い、0.9%高の224.84ドルで取引を終えた。
R・W・ベアードのアナリスト、ベン・カロー氏は「マスク氏がツイートでこれほど注目を集めたことは驚きだ」としながらも、「実際は技術とコスト面の漸進的な改善だった」と指摘した。
マスクCEOは、モデルSの新バージョン「P100D」が量産車としては加速性能が最も高いと表明。100kWhのバッテリーを搭載した同バージョンは、加速モードを「ルディクラス」にした場合、静止状態から時速60マイルに達するために要する時間は2.5秒となり、これまで同モデルで最速だった「P90D」のルディクラス・モード(2.8秒)から短縮される。さらに1回の充電による走行距離は315マイル(約507キロメートル)に伸びる。
マスクCEOは「EVが世界で最も加速性能に優れた車になることは画期的な出来事だ」と述べた。同氏によれば、モデルXのP100Dはルディクラス・モードで時速60マイルに2.9秒で達し、1回の充電で289マイル走行可能となる。
原題: Tesla Adds Model S Version It Says Is Quickest Production Car(抜粋)
(2016/8/24 05:00)