[ 科学技術・大学 ]

インプラントに「光機能化」処理で術後炎症の抑制効果−東京医科歯科大など

(2016/9/29 05:00)

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の若林則幸教授と上野剛史講師らは、人工歯根や人工関節などのインプラントの材料となるチタンに紫外線を照射すると、術後に炎症の原因となる活性酸素種の発生を抑えられることを突き止めた。炎症の緩和によりインプラント周囲の骨の形成が促進され、早期の治癒につながることが期待される。

殺菌作用のある紫外線をチタンに48時間照射。チタン上で骨を作る骨芽細胞を培養し、細胞内の活性酸素種の発生を観察した。その結果、照射されたチタンは活性酸素種の発生を約半分に抑えられた。

インプラントに特定の紫外線を照射する技術は「光機能化」と呼ばれる。過去の研究で、製造から時間が経過して骨と結合する能力が低下したインプラントに光機能化の処理をすると、結合能力が回復することが報告されている。

米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の小川隆広教授らとの共同研究。成果は国際科学誌バイオマテリアルズ電子版に掲載された。

(2016/9/29 05:00)

関連リンク

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン