燃料デブリの可能性−東電、福島第一原発２号機で堆積物の撮影に成功(動画あり）

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  ２号機の内部調査で、格子状の通路で撮影された堆積物（３０日＝東電提供）

東京電力は３０日、福島第一原子力発電所２号機の内部調査の結果、溶け落ちた核燃料（燃料デブリ）をとらえた可能性のある写真と動画を公開した。原子炉圧力容器の下の格子状の床に褐色の堆積物を確認した。事故から５年と１０カ月を経て、燃料デブリの姿が明らかになろうとしている。２月にサソリ型の調査ロボットを投入し、内部の破損状況などをより詳しく調査する。

２号機の圧力容器の下まで、カメラをさおの先に付けて送り込んだ。圧力容器を支える構造物（ペデスタル）内部を撮影し、格子状床（グレーチング）の上で堆積物が広がっている様子をとらえた。圧力容器から溶け落ちた燃料デブリがグレーチングにひっかかり、残っていた可能性がある。ただ、もやなどで視界が悪く、堆積物の性状は確認できなかった。

圧力容器の下から容器の底部を見上げると制御棒駆動機構が残っている様子が観察された。今後、サソリ型ロボによる調査で堆積物やがれきの散乱状況などを明らかにする。