[ 科学技術・大学 ]

京大iPS研、パーキンソン病の治験計画を他家移植に変更−18年度にも治療実施

(2017/2/6 05:00)

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の高橋淳教授らは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いたパーキンソン病治療の早期実用化のため、治験計画を自分の細胞を使う「自家移植」から、他人の細胞による「他家(たか)移植」に変更する。2018年度にも再生医療製品の承認に向けた医師主導治験の届出および実施を目指す。移植は京大医学部付属病院で行う。

当初は自家移植を計画していた。しかし14年に医薬品医療機器等法施行で再生医療製品の規制環境が変わり、15年夏にCiRAから再生医療用iPS細胞のストックの提供が始まったため、他家移植への変更を決断した。自家移植に比べ、コストを大きく抑えられる見込みだ。

研究グループは、14年にヒトiPS細胞から臨床用のドーパミン神経細胞作製方法を確立した。作製した細胞は動物実験では良好な結果を得ており、有効性と安全性を最終確認中。光る細胞だけを選ぶセルソーティング技術で良質なドーパミン神経細胞を抽出する。

(2017/2/6 05:00)

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