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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/3/29 05:00)
三菱ケミカルホールディングス(HD)は人工知能(AI)技術を活用した化学品の商品開発に乗り出す。米IBMのシステムを基に合成樹脂の一部で検証を始めた。順次、対象を拡大する。三菱ケミカルHDは汎用品から高機能な特殊品へ事業の軸足を移しており、研究開発分野でも非競争領域の縮小・効率化は重要課題。工場の設備トラブル削減や調達改革、ITシステム統合なども実行し、2020年度に年間150億円の生産性向上を目指す。
三菱ケミカルHDは第1弾として特定の機能性ポリマーでAI技術の導入効果の検証を始めた。使用するIBMのシミュレーションシステムは、求める化学品の物性を入力すると、その物性の出現に大きく影響する骨格構造(官能基)を導き出す。現在、AIが導き出した通りに実際に合成し、入力した特徴を持つかを検証している。
今後は他のポリマーや官能基、物性に順次拡大しながら、商品開発に活用する方針だ。横浜...
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(2017/3/29 05:00)
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