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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/4/5 05:00)
オプラックス設計事務所(東京都品川区、渋谷寛之社長、03・3847・8343)は、夜間に照明を照らした際、桜の花びらの色合いを忠実に再現できる発光ダイオード(LED)光源を開発した。花びらの反射波長(色)にLED光源の波長を合わせながら、人間が感じる明るさの度合いも考慮した。「一般のLED光源と比べ、色の明るさや鮮やかさが約10倍改善できる」(渋谷社長)としている。
桜の花びらの色に適した光の波長を検出するため、東京都農林総合研究センター(東京都立川市)が栽培している47品種の桜に対し、420カ所で桜の花びらを測定して色をデータ化した。これらの測定値をもとに、LEDチップに塗布する蛍光体との組み合わせを設計した。価格は一般のLED光源と比べて20%程度上乗せされる。
桜の代表的な一種であるソメイヨシノは花びらが淡いピンク色のため、光源色に染まりやすい。一般のLED光源は450ナノメートル(ナノは10億分の1)前後の波長域が強く青みがかっているため、花びらの反射波長とかけ離れてしまい、夜間照明で照らした際、昼間に見るような桜の花びらの色合いが忠実に再現できない課題があった。
(2017/4/5 05:00)