[ エレクトロニクス ]

ソニーの今期見通し、営業益5000億円 半導体がけん引

(2017/5/1 05:00)

  • 記者の目の質問に微笑む吉田憲一郎CFO

  • 単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当の上段カッコ内は前期の実績、下段通期見通し

ソニーは2018年3月期を最終年度とする中期経営計画について、営業利益目標5000億円の必達を宣言した。吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)は「目標達成が重要なマイルストーンだ」と強調。18年3月期連結決算はスマートフォン、家電、音楽以外の全部門で増収、営業増益を狙う。また17年3月期は、最優先課題のスマホ事業が黒字に転換。地震などの影響を除くと、電機の主要5事業が黒字化し目標達成への布石を打った。

18年3月期の営業利益目標で、最も上昇幅が大きいのが半導体だ。熊本地震など特殊要因を除いた事業単体の営業利益予想を、前期比約37・9%増の863億円とした。けん引役はスマホ向けイメージセンサーだ。「カメラ搭載数が増えると同時に、高機能化が進んでおり、追い風だ」(吉田CFO)という。

年度内には計1300億円を投じ、熊本県や大分県の工場を増強。直径300ミリメートルウエハー換算で月8万8000枚の生産能力を月10万枚に引き上げる。

ゲームとカメラの両事業もそれぞれ営業利益で前期比25・4%増、同26・8%増と強気の予想を崩していない。これら成長事業の先行きが目標達成に大きく左右しそうだ。

吉田CFOは安定成長の要を「いたずらに規模を追わず、新しいことにチャレンジする創業の精神」と説明する。ソニーの復活が本物かどうか、この1年で明らかになる。

(2017/5/1 05:00)

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