[ ICT ]
(2017/5/24 05:00)
【京都】京都大学、ローム、日新システムズ(京都市下京区)は23日、3者で共同開発中の国際無線通信規格「Wi―SUN FAN(ワイサン・ファン)」に対応した小型のIoT(モノのインターネット)ゲートウェイを開発したと発表した。台湾ネクストドライブ(台北市)が開発したゲートウェイ「CubeJ」に同規格対応の通信モジュールを搭載。低消費電力の無線通信を、大規模施設など広域利用できる。
同規格は無線通信規格「Wi―SUN(ワイサン)」に多段中継伝送(マルチホップ)機能を加えた。10段以上のマルチホップにより、伝送距離を最大10キロメートル以上に拡大する。通信エリアの面的カバー率が大幅に高まりIoTのデータ収集エリアを拡張できるほか、より堅固なネットワークを構築できる。
4者は今回開発したゲートウェイの商用化に向け、規格制定団体のWi―SUNアライアンスと共同で開発を進めていく。
ワイサン・ファンは、京大大学院情報学研究科の原田博司教授らが、ローム、日新システムズと共同研究を進め、2016年11月に同規格対応の無線機を開発したと発表。製品化の実現を目指していた。
(2017/5/24 05:00)