独ＺＦ、研究開発費 今年度2500億円超 自動運転・電動化に力

【ブラチスラヴァ（スロバキア）＝下氏香菜子】独ＺＦフリードリヒスハーフェンは２０１７年度に前年度に続き過去最大規模となる２０億ユーロ超（約２５００億円超）の研究開発費を投じる。自動運転や電動化の新技術開発に重点投資する。競合の独ロバート・ボッシュや独コンチネンタル、デンソーなども両分野で競争力を高めるため研究開発費を積み増しており、ＺＦも高水準を維持し後れをとらないようにする。

自動運転分野では米エヌビディアの技術を活用して開発する人工知能（ＡＩ）対応の電子制御ユニット（ＥＣＵ）や独イベオ・オートモーティブ・システムズなどと手がける高機能センサーなどの開発に充てる。電動化ではコネクテッド（つながる車）関連や小型電動車両の開発に配分する。両分野ともにソフトウエア技術の高度化にも投資する。

車の競争軸が自動運転や電動化へシフトし新領域を巡る競争が激しくなっている。特に基幹部品をシステム...