地域力連携拠点海外展開セミナー
■開催日:8/12(水)13:30〜17:00(開場12:30) ■開催地:那覇

主催:(財)沖縄県産業振興公社

以下は、当日の講演内容の要旨になります。プログラムに沿ってまとめておりますので、ご参考ください。
 海外での物品販売などに意欲を持つ地場企業から102人が参加。あいさつに立った、沖縄県産業振興公社の高良倉次専務理事は「国内消費が縮小する中、中国などアジア市場に打って出られるかが重要だ」と海外進出を促しました。


■地方圏から中小企業の海外販路開拓支援:グローカル経済PTの取組み

(沖縄総合事務局 経済産業部 商務通商課長 仲宗根君枝氏)

 当局では専門チームを立ち上げ、企業に対して、海外進出計画などの聞き取り調査を行っています。結果をもとに、企業に合致した支援機関への橋渡しや、ホームページを使って海外展開に意欲的な企業の情報発信などに力を注いでいます。
 また、地域の強みを活用した製品を国内や海外でも通用する製品に磨き上げる「JAPANブランド育成事業」は、専門の相談員を派遣するなど手厚い支援が売りです。多くの有用な支援制度を積極的に活用していただければと思います。


■沖縄県産業振興公社の海外展開支援について

(沖縄県産業振興公社 海外ビジネス支援課 課長 大城悟氏)

 公社は中国・福建省と上海、香港、台湾の4カ所に海外事務所を持つほか、北米にも駐在員事務所があり、現地の経済情報収集や県産品の販路拡大などに力を発揮しています。公社を通じて海外に駐在する担当者からアドバイスを得られるのは、企業にとって大きなメリットになります。ほかにも、ビジネスセミナーや海外の商習慣の違いを学ぶ勉強会などを行っています。

■我が国流通・小売・サービス業のアジア圏での進出動向について
(ジェトロ 海外調査部 主任調査研究員 北川浩伸氏)

 少子高齢化が進み、商売相手がいなくなる日本の産業はどうしていくべきか・・・。
 中国の消費状況は、メディア情報よりも、口コミやインターネットの力が強く30歳代前半が最も消費をリードしています。また、クレジットカードの普及が加速しているインドやベトナムは注目市場といえます。
 国内には、大手企業のほかにも、香港に珈琲専門店を開設した岡田珈琲(熊本市)や、タイに進出したラーメンチェーンのワイエスフードなど、地方発の事例もあります。今後は、国内市場の大きさに依存せず、国際展開の優先順位をあげるべきです。

■シンガポールにおける日系企業の事例紹介
(中小企業基盤整備機構 経営支援専門員 飯盛敦博氏)

 シンガポールには、高価な有機栽培の製品を現地の日本人に届けるビジネスや、日本製の畳を外国人に販売する企業があります。その過程において、PDCAサイクル(P・Plan、D・Do、C・Check、A・Actの意味)は非常に重要で、PDCAを何度も繰り返してノウハウを積み重ねてほしいと思います。


■中国、香港における食品マーケットの現状と成功のコツ

(中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー 小林修氏)

 食品産業での対中ビジネスは日本の大企業を中心に拡大傾向にあり、とくに中小企業の国際化は、市場拡大と競争力向上につながります。その上で、リスク分散のために単独ではなく他企業と手を組むことを推奨します。
 また、富裕層が増える大都市だけでなく地方都市にも注目すべきです。中国人は新しいモノに対して慎重ですが、85年-90年代に生まれた人たちは考え方が全く違うため、ライフスタイルに注目していきたいですね。