地域力連携拠点海外展開セミナー
■開催日:9/7(月)13:00〜17:00(開場12:00) ■開催地:富山

主催:富山県商工会連合会

以下は、当日の講演内容の要旨になります。プログラムに沿ってまとめておりますので、ご参考ください。
 県内の商工会関係者や食品関連業者など、56人が参加。富山県商工会連合会の山本勇宰専務理事は挨拶の中で「海外戦略は中小企業にとって遠いようなイメージがあった。しかし、昨今ではグローバル化が進んでおり、これからは海外にも目を向け、いろいろと考えないといけない」と述べ、海外進出の必要性を唱えました。


■中小企業に対する地域の海外販路開拓支援
  ~グローカル経済PTの取組みについて

(中部経済産業局 電力・ガス事業北陸支局 産業課 総括係長 宮本哲哉氏)

 中国のGDPはここ10年で3倍、ロシアにおいては4倍まで伸びています。このようにアジアをはじめ、成長する海外市場への販路開拓をジェトロ、中小機構などと協力して全力で支援をしてまいります。また、当地方では鋳物、繊維、陶磁器、水産物、温泉など地域資源も豊富で、これらの強みを活かし、地域商工会や商工会議所などと一丸になって「JAPANブランド」を確立させたいと考えております。我々は北陸地方のものづくり全般を支援していきます。


■ロシアへの食品輸出の可能性

(ジェトロ 農林水産部農林水産調査課 課長代理 梶原香織氏)

 日本からロシアへの農林水産物・食品の輸出額は年々増加しており、2008年度は44億円まで伸びています。物が不足している時代から消費の時代に変わりました。モスクワには富裕層が100万人いると言われ、シベリア鉄道沿線には100万人都市もいくつか存在します。また、ロシア国内では日本食のブームもあり、ビジネスチャンスは広がっています。しかし、ロシアとの取引経験者は少なく、輸出時の必要書類や業者間での代金回収リスクなど多くの問題を抱えています。私たちは現地の視察なども行い、最新の情報を提供していきます。

■ロシア人食品バイヤーとの輸出商談会の取り組みと今後の課題
(ジェトロ 新潟貿易情報センター 所長 末田正幸氏)

 現在、新潟から極東ロシアに向けての農産物の輸出は空路を利用しています。品目はイチゴ、なし、桃などの果実や茸、米、米菓などです。当センターでは7月、ロシアの食品関連のバイヤーを日本に招き、商談会を開催しました。ロシア国内では寿司ブームなど日本の食品の人気が高いことが分かりました。ただ問題なのは輸送ルートです。鮮度が優先されるため、農産物は基本的に空輸が基本とされていますが、同時にコスト高になるという問題が発生します。安定的な供給体制も必要となり、我々は色々と模索し、多くの情報を提供していきます。

■支援現場からみた中小企業国際ビジネスの現状と課題
  ~中国・露国案件の実例に基く~

(中小企業基盤整備機構 経営支援専門員 島田邦夫氏)

 当機構では経営支援専門員をはじめ、商社、弁護士、会計士など250名の専門家がアドバイスを行っています。何回でも無料で、対面アドバイスを基本としています。相談内容は貿易実務や法規制、税制、投資手続きなど様々で昨年は1600件近くの相談を受けました。地域別で見ると中国ビジネスに関する相談が約50%、同じくASEANが25%と2国で70%以上を占めています。最近、中国は法律重視になりつつあります。しかし、習慣や文化の違いは否めず、トラブルも多く、リスク回避は容易ではありません。われわれは多くの事例に基づき、中小企業の国際進出の支援を行います。


■中小・独創企業のための海外セールスレップ制度活用術

(ピンポイント・マーケティング・ジャパン社 代表取締役社長 大澤裕氏)

 セールスレップ(販売代理店)とディストリビューター(商社問屋)との違いや活用方法を紹介します。セールスレップはディストリビューターのように在庫を持たず、限られた商品を扱っており、成功報酬を支払うシステムをとっています。専門性の高い商品を販売したい場合に力を発揮します。また、エンドユーザーへの販売価格が安くなるなどのメリットもあります。日本ではあまり馴染みのない取引方法ですが、欧米ではセールスレップを利用した取引も盛んに行われています。私たちは貴社の欧米での販売開拓や市場調査のお手伝いをさせていただきます。