地域力連携拠点海外展開セミナー
■開催日:9/14(月)13:00〜16:30(開場12:00) ■開催地:神戸

主催: (財)ひょうご産業活性化センター
共催: 兵庫県商工会連合会、南あわじ市商工会、神戸商工会議所、 姫路商工会議所、 尼崎商工会議所、兵庫県中小企業団体中央会

以下は、当日の講演内容の要旨になります。プログラムに沿ってまとめておりますので、ご参考ください。

 神戸でのセミナーには、海外事業に関心を持つ中小企業の経営者など53人が参加。主催者としてあいさつした、ひょうご産業活性化センターの北野信雄常務理事は「中国やインドなど新興国は富裕層だけでなく、中間層が経済力を持ちつつある。海外展開にはさまざまな問題もあるが、今日のセミナーを研さんの機会として活用してもらいたい」と述べ、中小企業に海外展開の重要性を訴えました。


■中小企業への国際化支援の取り組みについて

(近畿経済産業局 通商部 国際事業課 調整係長 北村夏紀氏)

 経済産業省では、中小企業の海外市場開拓を支援する「海外市場開拓支援プログラム」を本年3月に発表いたしました。ジェトロや中小機構との連携により、約20ヵ所の海外見本市への出展支援等、約40以上の支援策でサポートしています。近畿経済産業局では、グローカル経済PT事務局(通商部国際事業課)を設け、海外展開に意欲的な中小企業を支援する体制を整えています。具体的には、ジェトロ大阪本部と中小機構近畿支部とともに支援チームを結成し、意欲的で商品力のある中小企業への最適な施策活用によるさまざまなサポートを実施しています。セミナーの開催やウェブサイトでの海外販路開拓支援ページの提供など多角的な面から情報提供も行っているので、積極的にご活用いただければと思います。



■ジェトロの海外販路開拓支援メニューについて

(ジェトロ 神戸貿易情報センター 所長 戸田文章氏)

 ジェトロ神戸は兵庫県における輸出促進サービスの窓口の役割を果たしています。 製品には自信があるが輸出の経験がない、海外見本市へ出展したがその後が続かない といった方は、是非一度ジェトロにご相談ください。相談窓口は事前予約制で、 アドバイザーによる個別相談も無料で受けられます。
 また海外にある拠点でも情報提供を行っています。訪問時のブリーフィングサービス のほか、有料によるサービスでは、現地での簡易情報調査なども行っています。
 ウェブサイトでは国・地域別の産業情報や各国の関税率の一覧、海外見本市データ ベースなど有益な情報を網羅していますので、関心のある国の情報収集にご活用ください。



■中小機構の国際化支援アドバイス事業の紹介と中国の支援実例紹介

(中小企業基盤整備機構 経営支援専門員 折田正明氏)

 中小機構には国内外に256名の国際化支援のアドバイザーがいます。なかでも上海に10名強のアドバイザーがおり、金融や弁護士やコンサルタントが専門分野の相談に応じています。相談は無料で何回でも受けられ、電話やメールでの相談にも対応しますが、原則は来訪していただくことを基本としています。相談案件の7割以上はアジアで、そのなかの半分以上が中国と、中国進出への関心が高いです。
 相談内容は販路開拓や製造委託先の紹介、現地での資金調達など多岐に亘りますが、ただし、マッチングや翻訳などの請負は行っていません。みなさんは中国というと怖いというイメージを抱かれているようですが、中国にもいろんな地域があり、日本人の気質にあったところもある。それと、何でも電話ですませるのではなく、契約書をかわすことはビジネスの基本。書面確認の重要性を認識してもらえればと思います。


■インドビジネスの現状と将来展望
(中小企業基盤整備機構 経営支援専門員 伊藤貞男氏)

 インドは高い経済成長が続いている。いずれは人口も中国を抜いて世界第一位になる見込みで、潜在的な成長余力もまだまだあります。中国だけでなくインドにも是非目を向けてもらいたいと思います。
  インドへの進出は段階を踏んで行うことが大切です。まずは自社製品のインドへの輸出から始め、現地の販売代理店の活用やウエブサイトによる直接販売など。次のステップとして、駐在員事務所や支店を設置してのアフターサービス体制の整備。そして最終段階として製造・販売拠点づくりへと発展させる。インドでモノづくりをするには、現地法人の設置が必要になるが、合弁よりも独資でやれるよう努力してみた方がいいと考えます。現地市場の開拓でターゲットとするのは、当面は中間所得者層を狙うのがよいですが、貧困層を狙う新しい戦略もあると思います。