地域力連携拠点海外展開セミナー
■開催日:9/30(水)14:00〜16:30(開場13:30) ■開催地:大阪

主催:大阪商工会議所

以下は、当日の講演内容の要旨になります。プログラムに沿ってまとめておりますので、ご参考ください。

 海外に関心を寄せる118名が参加しました。大阪商工会議所中小企業振興部部長の坂上義明氏は「公的機関の支援をうまく活用し、海外にも活路を見いだしてほしい」と海外進出を呼びかけました。


■中小企業への国際化支援の取り組みについて

(近畿経済産業局 通商部 国際事業課 調整係長 北村夏紀氏)

 意欲的で商品力のある中小企業の海外展開を応援しています。近畿では、近畿経済産業局、ジェトロ大阪本部、中小機構近畿支部との連携による有望案件支援チームによる最適な施策活用サポートにて支援しています。また、将来的に海外展開を望む中小企業に対しては、各国経済情報など基本情報をメルマガやセミナー、HP等で提供しています。特にHPでは海外販路開拓に関する様々な情報をご提供していますので、積極的にご活用いただければと思います。


■大阪商工会議所における取り組みについて
(大阪商工会議所 国際部 国際担当次長 丸山新二氏)

 海外展開は商習慣の違いがポイントです。大阪商工会議所では現地情報、海外展開の人材や体制つくり、具体的な展開というさまざまな段階で支援メニューを用意、各社の実情に応じた支援活動や、貿易関係証明書の発給など実務面でも充実しています。
 昨今の圧倒的に中国関連の相談が多く、2003年に中国ビジネス支援室を設置しました。弁護士やコンサルタントら専門家による設立手続きや紛争解決、語学講座、中国進出サポート企業ネットワークなどきめ細かな体制を整えています。




■海外企業と取引をする前に ~ジェトロからのご提案~
(ジェトロ 大阪本部 事業推進課 課長代理 伊藤道大氏)

 海外展開に不可欠なのは情報です。世界57カ国・地域の経済情報がインターネットで 入手できるウェブサイトをはじめジェトロは各種サービスで中小企業の海外展開を支援します。 特に、原則海外への輸出経験のない中小企業を個別に支援する輸出有望案件発掘支援事業で 強力にサポートします。本事業は直接輸出を支援する事業です。中小企業も自らが直接輸出を することによって、買い手との交渉力も強まり、またより多くの利益を得ることができます。 京都の老舗和傘メーカーはウェブサイトで輸出の手続きや法規制など情報を入手するとともに、 ジェトロの海外見本市出展支援を活用して成功しました。
  輸出有望案件発掘支援事業ではバイヤー発掘や商談随行等を行い、ますやみそ(広島県呉市)が みそでシンガポール市場を、フジバンビ(熊本市)が黒糖ドーナツ棒で台湾市場を開拓しました。



■中小機構の国際化支援アドバイス事業の紹介と中国の支援実例紹介

(中小企業基盤整備機構 経営支援専門員 松野稔氏)

海外経験豊富な16人の国際担当経営支援専門員、弁護士ら255人の登録アドバイザーが現地法人設立や代金回収トラブルなどについて実経験に基づいた現実的なアドバイスを行っています。
 私自身、商社で15年の中国経験があり、中国での販路開拓、資金回収トラブルなどについてのアドバイスが多いですね。例えば不正経理は中国人社員に現金を持たせない、必ず本社や現地に日本人の中国担当要員を配置する。代金回収が不安なら100%前金対応するとか、中国企業の総経理とコミュニケーションを万全にするなど。どんな小さな悩みでも恥ずかしがらずにぶつけることが大切です。

■中小企業の海外展開事例 -成功のためのポイント
(京都精工株式会社 代表取締役 新井隆司氏)

 中小企業基盤整備機構の支援を受け、中国・広東省で精密機械を2008年3月から生産しています。メリットは敷地1,750平方メートルの賃貸工場で月25万円と格安なこと、自宅から数時間で現地工場に行ける利便性などです。
 海外は未経験でしたが、この間多くを学びました。中でも中国政府にコネを持つパートナーや、万全な資金計画がスムーズな運営につながりました。賃貸工場なら完成物件を選ぶことを薦めます。当社では当初2007年10月完成の予定が半年遅れとなりましたから。