地域力連携拠点海外展開セミナー
■開催日:10/6(火)13:00〜16:30(開場12:00) ■開催地:鹿児島

主催:鹿児島県商工会連合会

以下は、当日の講演内容の要旨になります。プログラムに沿ってまとめておりますので、ご参考ください。
 鹿児島県内外の企業や団体などから56名が参加しました。主催者あいさつで鹿児島県商工会連合会の森義久会長は、景気の厳しさや少子高齢化を指摘。鹿児島県の地理的条件や農林水産物を挙げて「海外にも目を向けて経営を考える必要がある」と海外市場に期待を寄せました。


■海外販路開拓支援制度について~海外ビジネス展開に向けて~

(九州経済産業局 国際部 国際企画調査課 課長 上村欣久氏)

 海外販路開拓の支援策にできるだけ早くたどり着いていただき、それぞれのステージに応じた支援策をうまく使ってほしいと考えています。海外ビジネス支援制度をまとめた海外ビジネスサポートブックもぜひご活用ください。海外ビジネスで一番身近な支援機関は、ジェトロと中小機構九州支部です。いろいろな情報を持ち、貿易や投資の相談に専門家が応じています。
 輸出で考えてほしいのはEPA(経済連携協定)。必要な手続きがありますが、EPA関税をうまく利用すればコスト削減ができるメリットもあります。また、模倣品対策も重要です。これには当該国での手続きが必要ですが、長く海外で売っていこうとすれば必要なことです。貿易保険は、海上保険ではカバーできないバイヤーの破産など信用リスクをカバーしています。九州経済産業局では21年3月から中小企業海外販路開拓支援プログラムを策定し、九州では当局・ジェトロ・中小機構九州支部が総力を挙げて個別案件のハンズオン支援に取り組んでいます。世界に通用する地域産品が九州から多く出ることを期待しています。




■鹿児島ブランドを世界へ!

(ジェトロ 海外調査部 主査 宇佐美喜昭氏)

 国内市場は少子化などで市場が縮小しており、海外市場には発展性があります。ま た将来、国内で迎え撃つかもしれないライバルを知ることも大切です。海外の消費 者を知ることが商品開発のヒントになることもあります。海外の人に商品をどう説 明するかを考えることも自社の商品特性をあらためて確認するという点で重要で す。しかし市場開拓にはコストがかかるため、会社に余力があるうちに目指さない と、ジリ貧になってからでは手遅れになります。
 台湾では本物志向と安全志向が高まっており、有機食品の認知度も高まっていま す。食については比較的日本人と味覚が近く、若い人にも和食が受け容れられてい ます。
 台湾では口コミによる新しいものの発信力が強く、外来の商品を拒みません。コ マーシャルの効果もありますがそれだけではだめです。ノンブランドでも消費者本 位の努力を惜しまず台湾でうまくいっているケースがたくさんある一方、大手が国 内に準じた注意を払わずシェアを落としている例もあります。大事なのはファ ン、リピーターをつくることです。目指す以上は、売るだけでなく、鹿児島を訪 れ、鹿児島を体験してもらうところまでを目標とするよう考えていただきたいと思 います。


■シンガポール市場の取り組み事例
(中小企業基盤整備機構 経営支援専門員 飯盛敦博氏)

 中小企業基盤整備機構は企業の国際化を支援しています。最近ではホームページ(HP)の情報を充実させており、HPで支援制度の活用事例を紹介しています。支援のための冊子も用意しています。海外市場開拓の参考にしてください。相談の前に読むと考えの整理に役立ちます。アドバイスは基本的に無料です。経営支援専門員と国際化支援アドバイザーがアドバイスします。有料ですが海外現地への同行アドバイスもしています。


■中国の富裕層と食品ビジネスチャンス
(中小企業基盤整備機構 国際化支援アドバイザー 小林修氏)

 中国は難度の高いマーケットです。完全な自由競争ではなく、玉石混交とも言えます。中国でビジネスをするには慎重に調べておそるおそる一歩を踏み出すくらいでよいと思います。中国で成功するのも失敗するもすべて人です。パートナー選びは慎重におこなってください。  中国の企業はブランド戦略に力を入れています。中国人は名前を聞いたことがない商品にはなかなか手を出しません。中国でのブランドはネーミングが重要な要素で、音で分かりやすく発音しやすいことが重要です。