企業発表

大日本住友製薬、エジソン社とミトコンドリア病治療剤に関するライセンス契約締結

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2013年3月29日
大日本住友製薬株式会社

ミトコンドリア病治療剤に関するライセンス契約締結のお知らせ

 大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田正世)は、このたび(3月28日夜)、Edison Pharmaceuticals, Inc.(本社:米国カリフォルニア州マウンテンビュー、以下「エジソン社」)が創製し、ミトコンドリア病治療剤として開発中の「EPI-743」及び「EPI-589」について、日本をテリトリーとした研究・開発・販売権のライセンス契約を締結しましたので、お知らせします。

 当社は、本契約に基づき、EPI-743及び EPI-589について日本を対象とした独占的研究・開発・販売権を取得し、契約一時金として 35百万ドルを、またエジソン社が実施する EPI-589の開発活動に対する費用の一部として 15百万ドルをエジソン社に支払います。また、当社は、開発の進展に応じた開発マイルストンとして、適応症毎に10〜35百万ドルを支払います。さらに、販売後は販売額に応じたロイヤルティを支払うと共に、販売額の目標達成に応じた販売マイルストンとして合計で最大 460百万ドルを支払う可能性があります。なお、当社の 2013年3月期業績予想に変更はありません。

 EPI-743は、ミトコンドリアの機能低下により発生した酸化ストレスを除去することにより効果を発揮します。エジソン社は、現在、米国及び欧州において、ミトコンドリア病の一種であるリー脳症を対象に第b相臨床試験を実施しています。EPI-743は、有効な治療薬の存在しないリー脳症をはじめとするミトコンドリア病に対する世界初の治療薬になることが期待されます。

 EPI-589は、EPI-743に続く次世代の、酸化ストレスを除去する化合物であり、エジソン社で前臨床試験を実施しています。今後、酸化ストレスに起因する精神神経疾患等への適応が期待されます。

 当社は、治療薬の存在しない致死的な希少疾患である、リー脳症の有効な治療薬の提供を目指して、EPI-743の国内における開発を早期に進め、一日も早く患者さんに提供できるよう努めます。また、EPI-743及び EPI-589について、ミトコンドリア病及び精神神経疾患での開発を進めることにより、これらの疾患の治療に貢献できることを期待しています。

ミトコンドリア病
ミトコンドリアは、細胞小器官の一つでエネルギーを産生する機能などを持っていますが、そのミトコンドリアの機能低下が原因で起こる病気を総称してミトコンドリア病といいます。様々な症状が現れますが、エネルギーを多く必要とする神経、筋、心臓などで症状が現れやすく、症状によって様々な病気に分類されます。政府の難治性疾病克服研究事業において難病に指定されています。
リー脳症
ミトコンドリア病の一種で、乳幼児期に発症し、精神運動発達遅延、けいれん、筋緊張や筋力低下などの症状がみられます。遺伝子変異が原因と考えられます。ミトコンドリア病の中で最も重篤な疾患の一つとされています。


エジソン社の概要
エジソン社(Chairman and CEO:Guy Miller, MD, PhD)は、ミトコンドリア病疾患の低分子治療薬の創薬、開発を事業基盤とするバイオベンチャー企業です。2006年に創設されました。米国カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置いています。