企画・解説
東大、原子核のいびつな変形の謎を解明
東京大学大学院理学系研究科の大塚孝治教授らの研究チームは、原子核がいびつに変形する謎を解明した。原子核には球と楕円(だえん)の二つの形があり、楕円形の多くは断面をうまく切ると円になる「端正な変形」をしている。一方、どう切っても円にならず、楕円になってしまう「いびつな変形」をしているものもあり、そのメカニズムは数十年来謎だった。米物理学誌フィジカル・レビューレターズに発表した。
原子核の形の運動を記述する模型である、既存の「相互作用するボソン模型」は、原子核を構成する陽子や中性子から出発したミクロな描像との関係を部分的にしか解明できない。だが、いびつな変形の謎が解ければこの描像が明らかになる。
大塚教授らは今回、このいびつな変形が起こるミクロなメカニズムを明らかにし、「相互作用するボソン模型」を修正するとともに、得られた理論を実験的に検証した。
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