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[ 科学技術・大学 ]
(2015/11/16 05:00)
甲南大学先端生命工学研究所(FIBER)の杉本直己所長と遠藤玉樹講師の研究グループは、米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校と共同で、人工的に設計したペプチド核酸(PNA)と呼ばれる核酸分子を使い、細胞内で疾患の原因遺伝子の発現を抑えることに成功した。リボ核酸(RNA)のたんぱく質生成を、PNAを利用して抑制できる。がんなどの疾患発症を未然に防ぐ医療技術への応用が期待される。
研究グループは、メッセンジャーRNA(mRNA)にできる特殊な構造部分に着目。mRNAがたんぱく質に翻訳される反応の抑制を試みた。
一本鎖のmRNA上に発現した二重らせん構造にPNAを結合させると、三重らせん構造になる。二重らせん構造のままでは細胞内の微小器官であるリボソームの作用で簡単にほどけてしまっていた。一方、PNAが結びつくことで構造が安定しほどけにくくなり、翻訳反応を抑えられることが分かった。
培養した...
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(2015/11/16 05:00)
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- 核酸分子を使い疾患の原因遺伝子の発現を抑制することに甲南大学などの研究チームが成功した。がんの治療法などへの応用が期待される。
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