厚労省、サイバーダインの医療ロボ「HAL医療用下肢タイプ」の製販を承認

厚生労働省は２５日、サイバーダインのロボット「ＨＡＬ医療用下肢タイプ」の製造販売を承認したと発表した。患者に装着するタイプのロボットを医療機器として承認するのは日本では初めて。サイバーダインは、保険適用の申請手続きを行い、その後発売する予定。同社は脊髄疾患への適応拡大を計画しており、２０１４年９月からＨＴＬＶ―１関連脊髄症（ＨＡＭ）などに対する治験を実施している。

同日会見した山海嘉之社長は「治療効果のあるロボットが医療機器として承認されたことは、日本の次の産業作りにも資するものだ」と期待を述べた。

今後、軽量化や小型化したバージョンの投入や「検出できる信号の水準を上げ、高感度な機器にして難しい疾患にも適用領域を広げたい」とした。また、再生医療との組み合わせや小児用モデルを検討中だとした。

ＨＡＬ医療用下肢タイプは筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）や脊髄性筋萎縮症（ＳＭＡ）など八つの緩徐進...