[ その他 ]
(2016/2/29 05:00)
オリンピックやうるう年と同じ、4年に1度の米大統領選挙。民主・共和両党の候補者争いが佳境だ。3月1日のスーパー・チューズデーには31の州で予備選が行われ、その勝者は7月に行われる全国大会での大本命とされる▼予備選を迎える前は、民主党がかつてファースト・レディーだったヒラリー・クリントン前国務長官、共和党はブッシュ前大統領の弟で穏健派のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が有利とされた。しかし、選挙は何が起きるかわからない▼予備選が始まってみると、民主党は「民主社会主義者」とされるバーニー・サンダース上院議員が大健闘。クリントン氏とつばぜり合いを演じている。共和党では政治経験こそないが知名度抜群のホテル王ドナルド・トランプ氏が優位に立っている▼トランプ氏は時に暴言ともとれる発言で物議を醸すため、オバマ大統領も「トランプ氏は大統領にふさわしくない」と非難する。だが支持層は白人労働者から若者に広がり、勢いは衰えを見せない▼11月までの長期間に巨額の資金を使って行う大統領選は「選ぶ」というより「作り上げる」と言った方がよい。米国のリーダーは世界のリーダーであることを印象づける必要があるからだ。
(2016/2/29 05:00)