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[ 科学技術・大学 ]
(2016/3/2 05:00)
福島大学共生システム理工学類の佐藤理夫教授らは、土壌などに付着した放射性セシウム(Cs)について、リン酸二水素カリウムを高温で溶かした溶融塩を使って高効率に除去する手法を開発した。汚染土壌を溶融塩に浸すとCsとカリウム(K)が置き換わり、8―9割程度を除去できる。東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる除染作業での利用が期待される。
化学肥料として一般に使われるリン酸二水素カリウムと汚染土壌を混合し、電気炉に入れて250度C程度で加熱。溶融塩により土壌中のCsを除去する。その上で土壌に付着した溶融塩は水で洗い落とす。この際、洗浄水に混じるCsについては、吸着剤などで回収できる。除染後の土壌は、土木資材などとして活用を見込んでいる。
福島県飯舘村の水田で採取した汚染土壌を使って実証実験を行った。その結果、粒径90マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以上の土壌について、82―96...
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(2016/3/2 05:00)
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- 福島大学は、土壌などに付着した放射性セシウム(Cs)について、リン酸二水素カリウムを高温で溶かした溶融塩を使って高効率に除去する手法を開発した。東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる除染作業での利用が期待される。
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