[ 中小・ベンチャー ]

加藤建築、壁や柱にコンクリ板材使う新建築構法 集合住宅の工期大幅短縮

(2016/8/3 05:00)

  • PCa+S構法を利用したアパート・マンションのイメージ

【北九州】加藤建築事務所(北九州市小倉北区、加藤史衛社長、093・571・6860)は、壁や柱にコンクリート板材を使って短期間で建築する「PCa+S(ピーシーエープラスエス)構法」を利用したアパート・マンション建設を始める。価格を抑え、工期を大幅に短縮できる。ハウスメーカーが立地しない都市部や狭い用地に低層・低価格の物件を建設し、住宅販売業者に売り込む。

PCa+S構法は、工場であらかじめ製造したコンクリート板材を現場に移送して建物を建築する。鉄筋コンクリート(RC)と同等の強度ながら、価格を10―20%程度、工期は3分の1の2カ月程度に抑えられる。

加藤建築事務所は協力工場から調達した板材を使い、まず2階建て8戸、投資額4000万―5000万円程度の小規模アパートを建設する。住宅販売や不動産業者のほかに、資産運用を希望する個人向けにも販売する。3階建ても含め、3年後をめどに年間10棟程度を建設する計画だ。

これまで病院や薬局のほか、秋月美術館(福岡県朝倉市)など公共物件で実績を積み上げてきた。近年は東日本大震災や熊本地震など自然災害が相次ぎ、全国で資材も労働力も不足していることから「耐火・耐震性能も含めてPCa+S構法には一定の需要がある」(加藤社長)と判断した。

(2016/8/3 05:00)

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