[ 中小・ベンチャー ]

抗菌研究所、ニワトリの卵殻から抗菌消臭剤−廃棄企業に回収呼びかけ

(2016/8/19 05:00)

  • 卵殻が原料の「スカロー」㊧と卵殻

【宇都宮】抗菌研究所(青森県八戸市、丸尾茂明社長、0178・51・9019)は、ニワトリの卵殻を使った微粉末抗菌消臭剤を開発した。卵殻は水素イオン濃度を表すpHが高く、短時間での殺菌・消臭が可能。同消臭剤を熱可塑性樹脂に配合した「卵殻鮮度保持フィルム」はカット野菜などの保存に適しており、9月から販売する。同社の2016年3月期の売上高は4億円程度。同社は新事業の「卵殻分野で初年度3億円の売上高を目指す」としている。

抗菌研究所はホタテの貝殻が原料の水酸化カルシウム粉末「スカロー」が主力製品。高い塩基性が特徴で、抗菌や消臭効果に優れるほか、熱可塑性樹脂などに配合した抗菌・消臭加工製品を開発している。

新たに開発した卵殻が原料の抗菌・消臭剤は、従来の貝殻が原料のものと比べてpHが1程度高く、より短時間で効率良い殺菌、消臭が可能になった。

一般に、家庭や食品加工工場などから廃棄される卵殻は年間20万トン程度あり、その約8割が廃棄物として処理される。それらの資源の有効活用や廃棄処理の負担軽減にもつなげる。今後は卵殻を廃棄する企業に協力を呼び掛け、シェア拡大を図っていく。

カット野菜などの鮮度を保つ卵殻鮮度保持フィルムを売り出し、その後は幅広い素材に配合し、同消臭剤の利点を多分野で活用する考え。同フィルムについて「野菜や肉など、鮮度の問題で運ぶことのできなかった場所にも届けることができる」(野川幸夫常務)と話す。処理設備は現在、貝殻と同様のものを使用するが、2017年度をめどに卵殻処理専用の設備を導入する方針だ。

(2016/8/19 05:00)

関連リンク

中小・ベンチャーのニュース一覧

おすすめコンテンツ

本気で取り組むFMEA
全員参加・全員議論のトラブル未然防止

本気で取り組むFMEA 全員参加・全員議論のトラブル未然防止

おもしろサイエンス 
岩石の科学

おもしろサイエンス 岩石の科学

今日からモノ知りシリーズ 
トコトンやさしいプリント配線板の本
第2版

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいプリント配線板の本 第2版

現場主義を貫いた富士ゼロックスの“経営革新”
品質管理、品質工学、信頼性工学、IEの実践論

現場主義を貫いた富士ゼロックスの“経営革新” 品質管理、品質工学、信頼性工学、IEの実践論

本当に実務に役立つ プリント配線板の研磨技術

本当に実務に役立つ プリント配線板の研磨技術

未来の科学者との対話16
第16回神奈川大学 全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集

未来の科学者との対話16 第16回神奈川大学 全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集

PR

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

↓もっと見る

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

専門誌・海外ニュースヘッドライン

専門誌

↓もっと見る

海外ニュース

↓もっと見る

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件、無料登録会員は最大30件の記事を保存することができます。

会員登録/ログイン