[ トピックス ]

大西飛行士レポート/宇宙で実験する「マランゴニ対流」−半導体・医療向け応用に期待

(2016/8/30 05:00)

地球の上空約400キロメートルにある国際宇宙ステーション(ISS)で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉宇宙飛行士がさまざまな科学実験を行っている。ISSの微小重力環境を利用し、液体表面に働く対流の物理実験や高品質のたんぱく質の結晶化などを実施する。いずれの実験も地上での研究に生かせば、新材料や新薬の開発につながると期待されている。(冨井哲雄)

  • 直径180マイクロメートルの粒子により流れの様子を可視化したマランゴニ対流の観察画像。液柱の直径は30㎜、長さ60㎜(JAXA提供)

2008年の日本実験棟「きぼう」の運用開始時からの実験テーマの一つに「マランゴニ対流」がある。表面張力の大きさの差によって生じるマランゴニ対流は、重力の影響を受けないISSだからこそ観察できる現象だ。

すでに一部の仕組みは解明されており、企業では生産プロセスの高度化技術として活用されている。キヤノンは半導体の基板となるシリコンウエハーに回路パターンを投影する「フォトリソグラフィ」技術にマランゴニ対流実験...

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(2016/8/30 05:00)

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