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[ 科学技術・大学 ]
(2016/11/2 05:00)
環境省、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、季節変動の影響を取り除いた地球の大気全体の二酸化炭素(CO2)の平均濃度が2月ごろに400ppm(ppmは100万分の1)を超えたと発表した。産業革命前に280ppm程度だったCO2濃度は現在年間2ppm以上のスピードで増加している。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を利用し、地表面から上空約70キロメートルまでの大気中のCO2の総量を観測した。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書では、2100年に温室効果ガスの濃度がCO2換算で450ppm以下になるシナリオにおいて産業革命以前の水準に比べ、気温上昇を2度C未満に抑えられるとされている。
成果は11月7日からモロッコ・マラケシュで開かれる「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第22回締約国会議(COP22)」のサイドイベントで報告する。
(2016/11/2 05:00)