[ 化学・金属・繊維 ]

正興電など、塩分濃度差利用した水素製造システムを福岡市で実証調査

(2016/12/13 05:00)

【福岡】正興電機製作所と山口大学などは、下水処理水と海水の塩分濃度差を利用した水素製造システム(写真)の実証調査を福岡市内で始めた。同社の水処理制御技術を生かし、水素ステーションなどへの水素供給技術を確立することが狙い。実証調査の期間は、2017年3月までを予定する。

正興電機製作所などが取り組む今回のシステムは、海水から食塩などを製造する電気透析の技術を応用する。下水処理水はろ過装置、海水はカートリッジフィルターで処理。濃度を調整して「逆電気透析(RED)水素製造装置」に流し込み、電圧をかけることでナトリウムイオン、塩素イオンが反応してイオン交換膜を透過し、水素や酸素を発生する。

福岡市内の実験施設では、システムの安定運用に向けて水素の発生量や純度などの性能について検証する。

調査は国土交通省の国土技術政策総合研究所委託研究として実施する。

福岡市は濃縮海水を市内の海水淡水化施設から、下水処理水を下水処理場から提供する。

(2016/12/13 05:00)

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