[ ICT ]

IVIの製造業IoTのレシピ開発−NECなど16社参加へ、全国に水平展開

(2017/1/10 05:00)

インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI、理事長=西岡靖之法政大学教授)が準備しているIoT(モノのインターネット)を簡単に実現する仕組み「IVIプラットフォーム(PF)」に対し、NECや日立製作所、ソフトバンクなど16社・12組が開発に参加する。12組は春までにIoT導入手順などを「レシピ」にまとめた後、IoT導入支援ビジネスを始める。IVIの実証活動で得た実績を全国の製造業に水平展開する狙いだ。

PFは手順やデータ形式のほか、センサーや制御機器、ソフトウエア、データベースなどの構成要素をまとめたもの。設計から量産までデータ連動向けPFや工場内データの活用PFのほか、機械の故障予知PF、中小企業向けPFなど8テーマで進める。

特定の会社の製品しか使えない「囲い込み・ロックイン」型ではなく、ユーザーが導入する製品の組み合わせを決められるオープンな仕組みにする。データの所有者は、その企業自身とするといった指針も設けた。

PF事業への参加企業「プラットフォーマー」は、規模などに応じて年間10万―300万円の協賛金を払う。IVI関連のロゴを使えたり、IVIのホームページに事例掲載できたりするなどIVIの“お墨付き”が得られる仕組み。

IVIは、トヨタ自動車やホンダ、マツダ、パナソニック、NTT、オークマなど大手製造業だけで60社超が加盟。2015年度に20件、16年度に25件の実証を実施するなど全国的に高い実績を持つ。

ただ、参加者のIoTへの関心や熱意に支えられてきた面もある。PFを構築して製造業のIoT導入を簡便にし、中小企業を含む幅広い企業がデータを使ったモノづくりに取り組めるようにして、一過性の取り組みにならないようにする。

(2017/1/10 05:00)

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