[ 医療・健康・食品 ]

東大、AIで薬の副作用判別する技術−iPS細胞使い精度検証

(2017/2/8 05:00)

東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授らは、抗アレルギー薬や抗生物質などの薬剤が副作用でけいれんを引き起こすか判別する人工知能(AI)技術を開発した。14種類の薬剤をマウスの脳切片に投与して神経細胞の電位変化を計測し、機械学習で判別基準を作成した。人為的なバイアスのかからない解析手法としている。今後、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から分化させた神経細胞に適応し判別精度を高める。

脳切片の局所電位変化を計測し、そのデータを4096次元のベクトルデータに変換し機械学習にかけた。けいれん誘発物質5種類と非けいれん誘発物質9種類で判別するための基準を求めた。別の2種類の薬剤を投与したところ誘発性を正しく予測できた。

16種類の薬剤は抗うつ薬や紅茶成分など、作用メカニズムの違うものを選んだ。今後、試験する薬の種類を増やし、ヒト由来の細胞で検証することで信頼性を高める。ヒトでの臨床試験へ進むか判断する副作用評価の基準を目指す。

(2017/2/8 05:00)

関連リンク

ロボットのニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン