[ ロボット ]
(2017/3/7 05:00)
テムザック技術研究所(鳥取県米子市、檜山康明社長、0859・30・4275)は鳥取大学と共同で、立って行う作業を支援するロボット「ロデム トリ」の開発にめどをつけた。同ロボットの最終試作機と位置付ける新型機が完成し、今春から臨床試験を始める。2017年度中にも製品化する予定で、価格は200万―300万円程度を見込む。主に障害者を雇用する企業や店舗などを中心に提案していく。
「ロデム トリ」は、歩行が困難な人の脚に装着し、歩くのを助ける。新型機は、リチウムイオンバッテリーを改良した。1回当たり約3―4時間の充電で、5―6時間程度の連続稼働に対応した。従来機は2時間ほどの連続稼働だった。
車いすで職場に出社し、「ロデム トリ」に乗り換えて就労することを想定する。これまでの車いすと異なり、前方へ乗車する方法により、ベッドや車いすから体を回転することなく、機器に移乗することが可能だ。
着座するシートの昇降機能により、移動時は従来の車いすの目線に比べて高くなり、健常者との距離感が近くなる。シートの状態を変化させ、立ち仕事が行える。同ロボットの導入により、従来のデスクワークに加えて、図書館やアパレルショップ、学校の教室など、「職場の人と同じ目線で働く、就労の幅を広げる」(檜山社長)ことが期待できる。
(2017/3/7 05:00)