[ 機械 ]
(2017/3/13 05:00)
椿本チエインは油漏れを抑制し、価格は競合他社品より2―3割抑えた直交中空ギアモーター「アクシアモータTCシリーズ」を4月1日発売する。食品や飲料業界などに加え、物流センターでの需要が急増する小型軽負荷の軽量搬送用コンベヤー向け駆動源として売り込む。油漏れを抑える新構造と低価格を両立した新製品投入で、直交軸型のギアモーター製品群の売上高は、2020年度に16年度比約5割増の約32億円を目指す。
アクシアモータTCシリーズは長さ2―5メートルのコンベヤーを対象に、モーター容量や減速比などが異なる複数のラインアップをそろえた。オープン価格で受注量でも変動するが、モーター容量0・2キロワットで減速比30の主要タイプだと3万円前後(消費税抜き)。
出力軸とギアの一体加工など、設計、デザインの工夫で部品点数を2―3割抑えた。機械加工工程なども減らした。ちょう度(粘度)と潤滑性の両特性を高めたグリースも新規開発した。ギア歯面にのみ塗布し、ギアとギアケースの隙間も最小限にしたグリース封じ込め構造で油漏れを抑制。シール部分が簡素化でき、価格を業界最安値にできた。
従来品は他社品含め、ギアケース内にためた潤滑油にギアが浸(つ)かっているオイルバス方式で、高耐久性のシール材でも劣化でオイル漏れがあった。
インターネット通販市場拡大で国内は物流センターの新設が相次ぎ、コンベヤーの駆動源にも活用されるギアモーターの需要が伸びている。
市場では低価格化に加え、油漏れトラブルの低減が課題となっており、ニーズに応えることでシェアアップにつなげる。
(2017/3/13 05:00)
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