[ ロボット ]

NTTメディアインテリ研、ロボットが自由討議するシステム開発(動画あり)

(2017/3/29 05:00)

▲Repliee S1と女性型アンドロイド“U”、ユーザーによるディスカッション(NTT提供) ▲ディスカッションでの論点の分岐データ、白いボックスが一つのトピック、賛否によって色分けされる(NTT提供)

話題蒸し返さず会話進行

  • ロボット議論システムの会話イメージ(NTT提供)

NTTメディアインテリジェンス研究所などは、自由討議ができるロボット議論システムを開発した。あらかじめ用意した会話シナリオに沿って話すのではなく、たくさんの論点とその賛否の意見にもとづいて話が続いていく。ロボットとの対話を通じて視点の多様さに気付いたり、共通理解が深まったりすると見込んでいる。

ヒト型ロボット2台とユーザーがフリーディスカッションできるシステムを開発した。1台のロボットが問いかけ、もう1台のロボットが別の意見を提案して会話をサポートするなど、ユーザーがロボットに問い詰められる印象を軽減して議論を円滑化した。

議論の内容はテーマに対して賛否の意見や論点を整理しておく。例えば夕食に関する議論で「すしはラーメンより良い」というテーマに対して賛成意見として「すしは健康的」「すしは職人技」、反対意見として「ラーメンは種類が豊富」などと論点を整理する。さらに「すしは健康的」について「魚は体に良い」、「実はカロリーが高い」など、数百以上の論点を分岐データにまとめておく。

  • 論点の分岐データ、白いボックスが一つのトピック(NTT提供)

分岐データに基づいてロボットが話題を振り、会話が進んでいく。ユーザーが各論点を肯定的に受け取るか否定するか記録し、同じ話題を蒸し返さないようにしている。論点を満遍なく話したか確認でき、議論の漏れを防げる。

ロボットとの議論は説得力があるという。論点の賛否データは自動で構築する研究が進んでおり、NTTも開発を進める。

(2017/3/29 05:00)

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