[ ICT ]
(2017/5/19 05:00)
【横浜】三技協(横浜市都筑区、仙石泰一社長、045・931・1111)は、高解像度の「4K/8K」映像データなど大容量データを高速で送受信できる無線システムの実用化にめどを付けた。発光ダイオード(LED)光を活用した伝送技術を採用しており、電波干渉の影響を受けずに安定して通信できるのが特徴だ。また持ち運びでき、簡単に設置できる。2017年秋に市場に投入する。
製品名は「LEDバックホール」。大容量の高解像度映像を扱うテレビ局のほか、建設業や港湾業、鉄道会社、商社などに向けて訴求する。2台1セットで提供し、消費税抜きの価格は100万円以下を想定している。まず20―30社の導入を目指す。
三技協は16年4月にドイツの研究機関「フラウンホーファー」と業務提携を締結。LED光で伝送するフラウンホーファーの技術を活用することで今回の開発に至った。
システムは2台を対面させて使い、双方向で送受信する。通信速度は2台の距離が50メートルで毎秒600メガビット(メガは100万)、100メートルで同500メガビット、200メートルで同250メガビット。
LEDバックホールにセキュリティーカメラやデジタルサイネージ(電子看板)などの機器、サーバーなどをつなげて使用する。
LEDバックホールの筐(きょう)体サイズは幅282ミリ×奥行き156ミリ×高さ150ミリメートルで、重さは約3・5キログラム。電波が交錯する都会のビル群や、電波干渉を嫌う倉庫、イベント会場でも大容量データを高速に送受信できる。工事現場にカメラを設置して現場の様子をリアルタイムで確認することも可能。
(2017/5/19 05:00)
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