商船三井、ＬＮＧ燃料タグボート建造 大阪湾で１９年運航

商船三井は２３日、液化石油ガス（ＬＮＧ）を燃料とするタグボートを建造すると発表した。２０１９年４月から大阪湾における入出港や、瀬戸内海で大型貨物船のエスコート業務に対応する。

ＬＮＧ燃料のタグボートは、国内では日本郵船が１５年から横浜港で運航しているが、商船三井および大阪湾（阪神港）での運航は初めて。

商船三井が船主で、金川造船（神戸市兵庫区）が建造し、グループ会社の日本栄船が運航する。ヤンマーがＬＮＧ燃料とＡ重油の両方に対応したデュアルフューエルエンジンを供給し、燃料のＬＮＧは大阪ガスがローリー車で供給する計画。

規制強化を背景に、舶用燃料として環境性能に優れたＬＮＧを使う動きがあるものの、各港湾における供給体制の構築が課題。

国土交通省を中心に、推進に向けた取り組みが本格化している。