[ エレクトロニクス ]

日本電子、慶大と実証−ハイエンド分析機器シェア、新ビジネスモデル構築

(2017/6/6 05:00)

  • シェアリングモデルの実証評価を行う高磁場NMR装置

【立川】日本電子は研究機関向けハイエンド分析機器の利用を促進するため、遠隔操作技術を用いた分析機器のシェアリングサービスを始める。慶応義塾大学と共同で、機器を所有せずに遠隔操作で利用できる手法を確立。導入障壁の高いハイエンド分析機器の新たなビジネスモデルを構築する。

◇  ◇

日本電子は慶大理工学部の中央試験所(横浜市港北区)と共同で、2018年3月末まで実証評価を進める。有効性を検証した後、一般企業など研究機関向けに広く展開する計画だ。

実証評価ではインターネットを介し、日本電子本社(東京都昭島市)に設置した高磁場核磁気共鳴(NMR)装置2台と、慶大矢上キャンパス(横浜市港北区)内に開設した実証評価センターをつなぐ。ウェブ会議システムや操作端末を通じて高磁場NMR装置を遠隔操作する。サンプルの搬送や、分析データのやりとりなど一連の運用が安全な環境を担保しながら可能かどうかなどを検証する。

材料研究など最先端の研究に必要なハイエンド分析機器は技術の進歩に合わせて利用ニーズが高まっている。一方、限られた研究予算の中、一つの研究機関で購入するにはコストが高く、維持や管理、運用にも高い技術やノウハウが必要で導入が進んでいないとされる。同社は利用形態や課金方法などを検討しながらシェアリングビジネスを構築する。

(2017/6/6 05:00)

関連リンク

電機・電子部品・情報・通信2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン