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[ 医療・健康・食品 ]

即席カップめん各社、“健康”切り口に攻勢−日清、異例の早さで1000万食

(2017/6/8 05:00)

  • 日清食品は脂質や糖質を削減した「カップヌードルナイス」を投入

湯を注ぐだけの簡単調理が強みの即席カップめんで、大手各社が“健康”をキーワードにした商品の販売を伸ばしている。日清食品(東京都新宿区、安藤徳隆社長、03・3205・5111)は、脂質や糖質を削減した新商品「カップヌードルナイス」が4月10日の発売から39日間で累計1000万食を突破。新たな需要を掘り起こした。健康志向と距離を置く印象がある即席カップめんだが、大手各社は商機を見いだしている。(編集委員・嶋田歩)

発売後1カ月強の1000万食超えは、日清食品として異例の早さだという。カップヌードルナイスは簡単調理とともに、健康志向を商品戦略にうまく取り込んだ。

東洋水産も「マルちゃん うまいつゆ 塩分オフ きつねうどん」「同天ぷらそば」の2品が、日本高血圧学会の「減塩食品アワード」で金賞を受賞。塩分を抑えた「ホットヌードル」も「旨みカレー味」を追加するなど、アイテムを増やしている。

【驚異的な早さ】

日清食品のカップヌードルナイスは、レタス4個分の食物繊維を練り込んだ新開発のノンフライめんを採用。通常品のカップヌードルと比べ、脂質を50%、糖質を40%カットしている。狙う顧客層は主に40代男性。カップヌードルブランドでカロリーオフをうたった商品は、他に女性向けの「ライト」や「ライトプラス」がある。だが、1000万食を突破するのに「これらは3カ月かかっている」(日清食品)。「驚異的な早さ」(同)と、手応えは十分だ。

短期間で突破できた背景は「カップ麺は脂っこい」といった健康志向に対するマイナスのイメージを逆手に取り、“罪悪感のないカップ麺”といったPR戦略を展開したこと。さらに、エキスやスープを工夫し味を向上できたことが挙げられる。カップヌードルが初めて発売されたのは1971年。当時のユーザーだった若者世代が今や中高年に達し、健康や肥満などを気にし始めたことも需要掘り起こしにつながった。

【新市場創造】

東洋水産も「うまいつゆ 塩分オフ」や「ホットヌードル 塩分オフ」といった、健康をキーワードにした商品の売り上げが「じわりと伸びている」と話す。うまいつゆシリーズは通常品に比べ塩分を25%抑え、だしを工夫し味が通常品より落ちないよう気を配っている。

明星食品やエースコックも、それぞれ健康を切り口に攻勢を仕掛けている。減塩や低カロリーをうたう各社の即席カップめんは、必ずしも初めてではない。ただ「通常品より味が薄い」「コクがない」といった商品力の弱さから、市場に定着しなかった。調味技術の向上で、その点が改善されつつある。モノづくり技術が、新たな市場の創造を支えているといえそうだ。

(2017/6/8 05:00)

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