[ 化学・金属・繊維 ]

「銅」需要、今後10年で9倍に EV普及で大幅増の見通し

(2017/6/15 05:00)

  • 中国のEVタクシーと充電スタンド(ブルームバーグ)

国際銅協会(ICA、ニューヨーク)は、電気自動車(EV)の急速な普及によって、銅の需要が2027年に174万トン(17年見通し比約9倍)に増加するとの見通しを発表した。生産に大量の銅を必要とするEVの世界の普及台数が27年に2700万台まで増加するとし、銅需要を押し上げると分析している。EVについては中国やインドで普及のための法制度導入が相次いでいる。

EVは電気モーター内の巻き線や各種の配線に銅を大量に使用する。ICAによると内燃機関の自動車では約23キログラム、ハイブリッド車(HV)では約40キログラム、プラグインハイブリッド車(PHV)は約60キログラムを使用。

EVでは約83キログラム、ハイブリッド式のバスでは約89キログラム、バッテリー駆動のバスでは約224キロ―369キログラムの銅が必要で、最大で1台当たり長さ6キロメートルに達するとしている。

EVの使用に必要な通常の充電器にも約0・7キログラム、急速充電器では最大8キログラムが必要で、周辺インフラの整備でも銅使用量が増加する見通しだ。

EVについては世界最大の自動車市場である中国が完成車メーカーに対して一定量の販売量を割り当てる制度の導入をする予定。

インドでも、30年までに同国内で販売する自動車をすべてEVなどにする方針とされる。

(2017/6/15 05:00)

関連リンク

総合4のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン