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[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/15 05:00)
横浜市立大学学術院医学群の関根圭輔助教や谷口英樹教授らは、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った肝臓を1細胞ごとに分析し、肝臓が作られる仕組みの一端を解明した。ヒトiPS細胞から肝臓の基になる立体的な小型肝臓を作製し解析。一般的な手法で平面的に培養した肝臓の細胞より、生体内の肝臓の細胞に近かった。iPS細胞から作った組織の品質評価手法の開発につながり、再生医療や創薬への応用が期待される。
ドイツ・マックスプランク研究所や米シンシナティ小児病院との共同研究。成果は15日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。
横浜市大は国立成育医療研究センターと共同で、小型肝臓を移植する臨床研究を2019年にも実施する計画。谷口教授は、「今回の手法を利用し、得られた知見を臨床研究に反映したい。細胞同士のつながりをさらに調べれば、がんの研究にも役立てられるのではないか」としている。
研究チームは1...
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(2017/6/15 05:00)
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