富士通、台湾からスパコン受注−最高性能システム構築

富士通と台湾富士通（台北市）は２０日、台湾ナショナルスーパーコンピュータセンター（ＮＣＨＣ）から、スーパーコンピューター（スパコン）の新システムを受注したと発表した。富士通製パソコンサーバーの次期モデルなど７１５台のサーバーで構成するクラスター型システム。システム全体での理論演算性能は３・４８ペタフロップス（ペタは１０００兆、フロップスは浮動小数点演算性能）以上と、台湾で最高性能になる見通し。２０１８年５月に本格稼働する予定。

新システムのうち、計算用サーバー６３１台は米インテル製の中央演算プロセッサー「ジーオン・スケーラブル・ファミリー」を搭載。２・１３ペタフロップス以上の理論演算性能を実現する。また、アクセラレーター用サーバー６４台には、米エヌビディア製のグラフィックス・プロセッシング・ユニット（ＧＰＵ）「テスラＰ１００」を搭載。理論演算性能は１・３５ペタフロップス以上に達する。

ＮＣＨＣは台湾の中核的な研究開発機関の一つで、台湾全体の産業育成や経済発展に貢献している。新システムに刷新することで、人工知能（ＡＩ）やビッグデータ（大量データ）などの新たな研究分野にも対応する。