- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/23 05:00)
山梨大学医学部薬理学講座の小泉修一教授と慶応義塾大学医学部の岡野栄之教授らは、脳卒中が起きた後の脳組織の修復に関わる細胞を発見した。脳に栄養を供給するなどの機能を持つ神経細胞「アストロサイト」が、脳卒中のダメージを受けて死んだ細胞食べる能力「貪食性」を獲得し、脳から除去していた。マウスの実験で明らかになった。脳梗塞の予後やリハビリのプログラム開発に役立つ。
脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管傷害は国内患者数が120万人と多く、脳の血流が滞ることで起きる片まひなどの重篤な後遺症が問題となっている。
研究チームが、脳卒中モデルのマウスでアストロサイトを観察すると、脳梗塞後にアストロサイトが「貪食性アストロサイト」に変化し、ダメージを受けた細胞を除去していることが分かった。生理学研究所、新潟大学、群馬大学との共同研究。成果は22日、英電子科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。
(2017/6/23 05:00)
科学技術・大学のニュース一覧
- 人工設計抗体で低分子抗原を検出、東工大が蛍光たんぱくセンサー(17/06/23)
- 山梨大、脳機能修復の関与細胞を発見 脳卒中の予後・治療に期待(17/06/23)
- 超小型衛星が拓く・宇宙開発(19)キヤノン電子−上空600kmから地上撮影(17/06/23)
- 木材成分から高分子原料-弘前大など、遺伝子改変微生物を作製(17/06/23)
- 九大、高い弾性と柔軟性両立した高分子材料(17/06/23)
- 静岡大と東邦大、医工連携・VB育成推進−包括連携協定(17/06/23)
- アルパイン断層の温度、大陸地殻の4倍-阪大など発見(17/06/23)
- 東北大地震・噴火予知研究観測センター、きょう講演会(17/06/23)
- 経営ひと言/東芝・村岡浩一室長「磁気技術を応用」(17/06/23)