[ 建設・住宅・生活 ]

打撃振動で岩盤探査−奥村組が開発、トンネル工事効率向上

(2017/6/26 05:00)

奥村組は山岳トンネル工事において、油圧式削岩機の打撃振動などを高精度に把握し、岩盤などの状態を探査するシステムを開発した。調査や設計の時点で想定できなかった地質などの検知に役立て、工事の安全や効率を高める。

同システムは専用の計測器や受振器、パイロットセンサー、解析ソフトウエアなどで構成。振動が岩盤内を伝わる速度を計測・解析して、岩盤の硬軟などを判断する。自社の受注案件に活用していく。

山岳トンネル工事は想定外の地質が出てきた時、トンネルの削岩現場前方の地山状態を事前に把握する対策が欠かせない。一般的な手法は、精度のバラつきや進行方向の削孔エネルギー分布しか分からず、地山状態の把握が難しかった。

同探査システムは油圧式削岩機で地山を削孔する時に、岩を削るビットが岩盤を打撃する振動を利用する。発破や専用装置を設置する必要がなく、迅速で簡易にデータを取得できる。30メートル掘り進めることで1万回以上の打撃を岩盤に与え、振動データを取得。面的な解析力が向上する。

(2017/6/26 05:00)

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