神鋼、世界最大級の船舶用クランクシャフト 三井造に３隻目分納入

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  三井造向けの出荷を控えた世界最大級の船舶用クランクシャフト

神戸製鋼所は１３日、三井造船から受注した世界最大級の船舶用クランクシャフト１０隻分のうち、３隻目分を納入したと発表した。超大型コンテナ船のエンジン向けで、全長が２２メートル、重量は約５００トンに上る。疲労強度を高める独自の製造技術などが、受注の決め手になったという。コンテナ船の大型化に伴ってニーズが高まっている超大型クランクシャフトの受注拡大に、弾みをつけたい意向だ。

受注したクランクシャフトは、三井造船からエンジンの供給を受けて今治造船（愛媛県今治市）が建造する積載量２万ＴＥＵ（長さ２０フィートのコンテナ２万個分）の超大型コンテナ船に使用される。残る７隻分も、２０１８年度末までに納入する予定。受注額は非公表。

疲労強度を高める効果を日本海事協会が認めた製法「型入れ鍛造法」を使っており、従来製法に比べて強度が２割高まるという。神戸製鋼所は組み立て型と一体型のクランクシャフトで、世界シェア４０％を握る。１０隻分の納入を予定通りに完了し、世界大手としての地位向上を狙う。