三菱重工、日立に7743億円要求 ボイラ工事で仲裁機関に申し立て

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三菱重工業は３１日、南アフリカ共和国でのボイラ建設工事をめぐり、日立製作所に対して、約７７４３億円の支払いを求める仲裁を日本商事仲裁協会（ＪＣＡＡ）に申し立てたと発表した。同案件は三菱重工と日立で２０１４年に共同設立した三菱日立パワーシステムズ（ＭＨＰＳ）が、日立子会社から引き継いだプロジェクト。ＭＨＰＳ設立前の０７年に、日立子会社が受注していた。

資産や負債、契約に基づく権利・義務をＭＨＰＳが継承。ＭＨＰＳ設立以前の損失は日立が責任を負う契約としていた。

現在までに両社協議による解決に至らなかったことから申し立てた。

日立は同日、「まだ仲裁機関から通知を受けていないため内容を確認していないが、重要なビジネスパートナーである三菱重工との協議による解決に向け、今後も真摯（しんし）に対応していく」とのコメントを公表した。