[ ロボット ]

メイドーが工場自動化、慶大の宇宙向けAIロボ導入

(2017/8/8 05:00)

  • ロボット導入で連携するメイドーの長谷川靖高専務(右)と慶大の石上准教授

【名古屋】メイドー(愛知県豊田市、長谷川裕恭社長、0565・31・0330)は、火星探査ロボットなどを研究する慶応義塾大理工学部の石上玄也准教授と連携し、工場での集荷作業などに人工知能(AI)を搭載した自律移動ロボットを導入する。当初は工場の倉庫で技術を活用する。AIロボの導入で、工場の省人化や生産コストの低減につなげる。

自動車用ボルトなどをつくる三好工場(愛知県みよし市)に数十台のロボットを導入する。まずは倉庫内での集荷作業から導入を開始し、2020年前後には倉庫の完全無人化を目指す。同工場の倉庫は製品ごとに特定の置き場を持たない「フリーアドレス」の仕組みを採っており、出荷先などに応じてAIが的確なルートを判断することなどを狙う。

今春から制御ソフトウエアの開発に着手しており、18年3月をめどに仕様を策定。実際のロボットは20年前後までに導入する。将来的には、倉庫内の作業だけでなく製品の品質管理などにもAIロボットの展開を目指す。

石上准教授は月や火星などの極限環境を探査する自律移動型ロボットを開発中で、39年までに惑星での実験開始を目指している。メイドーはこれらの自律移動ロボットを活用し、工場の省人化につなげる一方、ロボットの“実験場”として工場を活用してもらうことで探査ロボットの研究を支援する狙いだ。

メイドーは自動車用の各種ボルトが主力で、売上高の約8割がトヨタ自動車グループ向け。17年3月期の連結売上高は約650億円。

(2017/8/8 05:00)

自動車のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン