[ 政治・経済 ]

【電子版】トランプ米大統領、北朝鮮への軍事的選択肢「準備万端」

(2017/8/12 09:30)

  • 11日、米ニュージャージー州のゴルフクラブで記者団の取材に応じるトランプ大統領(AFP=時事)

(ブルームバーグ)トランプ米大統領は11日朝、「北朝鮮が良識を欠いた行動に出る場合に備え、軍事的解決の準備は万端に整えてあり、照準を定め発射寸前の状態になっている」とツイッターに投稿。世界市場を揺さぶっている米朝間の緊張をエスカレートさせた。

大統領はこれに続いて、グアム島に配備されている米軍のB1B戦略爆撃機の写真を含む投稿をリツイート。同爆撃機は先日、日本および韓国との合同演習に参加している。

トランプ氏は11日午後、北朝鮮への「口撃」を継続。ニュージャージー州ベッドミンスターで記者団に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がさらに「あからさまな脅し」を口にする、あるいは「グアムに対して何らかの」行動に出ることがあれば、同委員長は「心から後悔するだろう。後悔するまでさほど時間はかからない」と述べた。

これより先、朝鮮中央通信(KCNA)はトランプ大統領について、「朝鮮半島情勢を核戦争の瀬戸際に追い込んでいる」と非難した。

ただ、トランプ大統領の最新のツイッター投稿が米軍の態勢変化を示すものだという兆候はまだない。米国は北朝鮮攻撃を決定した場合、即座に実行に移すための資源をアジア太平洋地域に備えて久しいが、武力行使の準備で通常予想される機器や人員の増強が実行されている様子はない。一般米国市民に同地域を退去するよう勧告は出ておらず、軍関係者や外交官は予定通り出張や会合等をこなしている。

今回の危機はアジアをはじめ広範な地域で波紋を呼んでいる。オーストラリアのターンブル首相は11日、北朝鮮による米国への攻撃があった場合には「オーストラリアは米国の支援に向かう」と 表明した。日本政府は北朝鮮のグアム警告を受けて迎撃ミサイルの配備に動いたと、日本経済新聞が報じた。

北朝鮮にとり唯一の主要同盟国である中国は、敵対的な言動のエスカレートという「いつか来た道」は避けるよう両国に呼びかけた。中国外務省の耿爽報道官は「当事国が言動を慎み、緊迫した状況の緩和に一層努め、相互の信用を高めることを中国は望む」との声明を発表した。

ロシアの ラブロフ外相は11日、米朝間で軍事衝突が起きる「リスクは非常に高い」と述べた。ロシアと中国は「膨大な数の犠牲者を出す恐れのある極めて深刻な衝突を回避する案」を提示したとし、「残念ながら、米国と北朝鮮から発信される語調は度を超え始めた」との見方を示した。

原題: Trump Warns North Korea U.S. Is ‘Locked and Loaded’ to Strike(抜粋)

(2017/8/12 09:30)

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