[ 政治・経済 ]

【電子版】フランス政府、2040年までに石油・ガス生産廃止へ

(2017/9/7 13:30)

  • 法案が成立すれば仏領ギアナ沖での油田開発の後退につながる(ブルームバーグ)

新規の探鉱権の認可付与を停止、気候変動対策の一環

(ブルームバーグ)フランス政府は来年、新規の探鉱権の認可付与を停止する方針だ。2040年までに全ての石油・ガス生産を廃止することを目指す。6日の閣議に提出された法案で明らかになった。

 法案に関するプレゼンテーションによれば、この法案が成立すれば同国政府は既に提出されている探鉱権認可申請40件余りを却下することができる一方、一部の既存の探鉱権については契約を順守するため延長が認められる可能性がある。パリで記者団に説明したユロ環境相の顧問によると、この中にはフランスのトタルが権益を保有する仏領ギアナ沖の鉱区が含まれる。

 ユロ環境相は閣議後、この法案により「われわれは着実に解放されるだろう」と述べ、仏領ギアナ沖の現行の探鉱権の有効性は維持される見込みであることを確認した。「再生可能エネルギー向け投資がさらに進むことになろう。現状では石油・ガス生産は地政学的な状況に左右されている」と語った。

  • 既存の探鉱権については延長が認められる可能性がある(ブルームバーグ)

 同法案は、マクロン仏大統領による気候変動対策の一環。一方、トランプ米大統領は地球温暖化抑制に向けたパリ協定を離脱すると発表している。フランスの石油・ガス生産は小規模だが、今回の計画は、数件のコンセッション(鉱業権)契約を締結しているカナダのバーミリオン・エナジーなどの企業に影響を及ぼし、仏領ギアナ沖での油田発見の見通しの後退につながる可能性がある。

(2017/9/7 13:30)

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン