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[ 科学技術・大学 ]
(2017/9/13 05:00)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、小型固体燃料ロケット「イプシロン」3号機で小型レーダー衛星「ASNARO―2」(アスナロ2)を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から11月12日6時―同日6時35分の間に打ち上げると発表した。衛星には、地表を1メートルの空間解像度で撮影する「合成開口レーダー」(SAR)を搭載。都市部の建物の観測などに適しているため災害対策などに役立てられる。
アスナロ2は経済産業省の助成事業でNECが開発した。高分解能のSARを利用し、災害状況把握や国土・資源管理分野での利用を目的とする。重量は570キログラム。上空505キロメートルの太陽同期準回帰軌道に投入する。ミッション期間は5年以上。同社が衛星の運用や観測データの加工などを手がける。低コストで小型の衛星の開発技術をアピールし、海外展開を目指す。
一方、イプシロン3号機は試験機に比べ、衛星を収める領域の拡大や打ち上げ能力を向上させた「強化型」。全長26メートル、質量は96トン。イプシロンとして初めて太陽同期準回帰軌道へ投入する。さらに衛星分離の際の衝撃を減らし衛星への悪影響を減らすための実証実験も行う。
小型衛星の打ち上げを目的とした低コストのイプシロンは、今後の宇宙開発にとって重要なロケットとなる。また2020年度打ち上げ予定の新型基幹ロケット「H3」との技術の共用などを目指した開発が進んでいる。
(2017/9/13 05:00)
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