タイ副首相「定期対話を」−世耕経産相と会見、メコン方向性で協力

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  世耕経産相（左）とタイのソムキット副首相（中央）

【バンコク＝鈴木真央】世耕弘成経済産業相とタイのソムキット副首相が１２日バンコク市内で会見し、ソムキット副首相が「政策を検討する定期的な話し合いの場をつくり、メコン地域の方向性を一緒に考えたい」と述べ、政府間の定期的対話を提案した。

具体的には、メコン域内の連結性を高める高速鉄道プロジェクトへの日本企業の参画や中小企業育成支援、ＩｏＴ（モノのインターネット）を活用したタイの産業高度化に向けた協力を求めた。一方、世耕経産相は日本貿易振興機構（ジェトロ）とタイ政府主催のシンポジウムで基調講演し、ＩｏＴを活用したプラントの保守・メンテナンスなど「スマート保安技術で世界をリードしていきたい」と述べ、タイとの連携を提案した。

同シンポジウムでは日立製作所とタイ東部経済回廊事務局がＩｏＴ分野での協力覚書（ＭＯＵ）を結ぶなど、日タイ間で合計７件のＭＯＵを締結した。