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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/9/25 05:00)
JFEスチールはニッケルを添加しなくても、ニッケルを4%含む従来型の合金鋼粉と同等の高靱性(じんせい)を得られる粉末冶金用の合金鋼粉「FM1000S」を開発した。合金鋼粉の成分としては高価なニッケルを使わないため、需要家はコストを大幅に減らせる。自動車エンジンの変速器部品などの用途で、2020年までに月100トンの販売量達成を目指す。
FM1000Sは粒子の形状をそろえず不定形にしたほか、粒子表層のモリブデン濃度を高めた点が特徴。これらの結果、焼結した時にできる空孔が小さくなるため強度、靱性とも高まるという。
従来、自動車のエンジン回りなど高い強度と靱性が必要な焼結部品には、ニッケルを4%、銅を1・5%、モリブデンを0・5%添加した合金鋼粉が使われ、このうちニッケルは高い靱性を確保するのに欠かせない成分とされていた。新製品は強度に加え、靱性も従来品と同等以上になるという。
(2017/9/25 05:00)
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