[ 科学技術・大学 ]

うつ病リスク、青魚摂取で減少−国立がん研が追跡調査

(2017/9/27 05:00)

国立がん研究センターなどのチームは27日までに、青魚をよく食べる人は、あまり食べない人よりうつ病になる危険性が低いとの調査結果を米医学誌に発表した。青魚には、炎症を抑えるなどさまざまな作用を持つn―3系脂肪酸が含まれることから、うつ病のリスクを下げると考えられるという。

チームは長野県に住む40―59歳の男女1181人を、1990―2015年の間、追跡調査した。食生活のアンケートを行い、青魚の摂取量を算出するとともに、14、15年にうつ病かどうかを診断した。

1181人を青魚の摂取量に応じて4群に分類したところ、各群の摂取量は平均して1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。うつ病になる確率は、青魚が最も少ない57グラムの群に比べ、111グラムの群では56%減っていた。他の2群も、統計上意味のある差ではなかったものの、最も少ない群より危険性は低かった。

チームはまた、青魚の量から、エイコサペンタエン酸とドコサペンタエン酸などのn―3系脂肪酸の摂取量を計算。これらの成分を適度に取っている群は、うつ病が少ないことも確認された。

チームの松岡豊・国立がん研究センター健康支援研究部部長は、「サンマであれば1日1尾弱を食べるといい。」と話している。

(2017/9/27 05:00)

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン